2014年11月11日火曜日

アイデンティティーを変えるもの

私がここに来たのは、撮影をきっかけに前を向いて歩いていく

女性たちの変化を見て確信したからです。



例えば、視力をほとんど失った女性が、
ローレフォトをきっかけに活き活きと、
全国を自分の足で巡るという大きな挑戦を志したのです。

もちろん写真で視力が戻ったわけではないです。
ただ、ずっと寝たきりだった状態から、
夢を持ってリハビリをするまでに変化したのです。

撮影から2年後、彼女はこれから全国を巡った後、
もう一度写真を撮りに来るとおっしゃっています。


他にも、心が折れて外に出ることがやっとの状態の、
ご自身で今の自分がどん底とおっしゃっていた女性が、
撮影をきっかけに、少しずつ前を向いて歩き、
次は就職活動用の写真を撮りに来られるまでになりました。



色んなことをやってみたけれど、

どうしてもうまくいかない、

その問題と直接関係することのない

自分の写真作品を作るということが、

前に進んだり、生きる支えになれることがあります。




モノより何より、

本人にとって大切なのは、アイデンティティーとしての

自分の写真だと思います。



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