2015年12月15日火曜日

思うこと

先週、母校関学で心理学科のゲスト講師をしてきました。

内容は、写真を撮ることでも、
写真を教えることでもないことについて、
主に私が仕事で心理学をどう活かしているか、
ということについてのお話です。

私の感性を、これまでの私の10倍にしてくれたのがカメラで、
心理学は、私のカメラマンとしての道を拓いてくれました。

カメラは人生を豊かにしてくれる道具です。
私の中で心理学とカメラは、とても似ています。

ふたつとも自分では思いつかなかったことを、
見せてくれたり、気づかせてくれるのです。

そして、二つとも
趣味やライフスタイルに活かせるのです。

カメラは趣味にしなくても、
趣味にカメラをプラスするものです。
心理学は、カウンセラーにならなくても、
自分の目的を叶えるための、
さまざまなアプローチの手がかりになります。

どんな人にでも、写真や心理学は大切になり得ると私は信じています。
まだ、そのワクワクに出会ったことがない人に
これからも伝えていきたいなぁ。

こういうお仕事の依頼は、
自分自身を見つめ直すきっかけになります。

学生の頃は漠然としていた、
こういうことをやっていけたら、
とぼんやり思っていたことが、

写真×心理学×デジタル
この3つを使って「ローレフォト」として形になりました。

人生って予想外の展開に満ちてます。

「写真を撮る」ときも、
「写真を教える」ときも、
「体験談を話す」ときも、
受け取る人にとって「希望」になることが伝えられるように、
本気でぶつかっていきたいと思っています。

今年も、関学のクリスマスイルミネーションは温かかったです。

2015年12月5日土曜日

ルミックスフォトスクール

panasonicルミックス写真スクールで、

なんばパークスに行ってきました。

今回のテーマは自分だけのイルミネーションを撮る!です。



毎回、座学と実践の両方を教えています。

今回はフォトスポットをご紹介しながら、撮り歩き

最後は皆さんの作品を講評しました。

皆さんの感性で撮る写真はさまざま!

ひとりとして同じ写真はありませんでした。



どの作品も素敵で、見ていて嬉しくなり、

改めて撮る楽しさ、それから全員で共有する楽しさを味わえました。



今年、大阪で最後のイルミネーションになります。



こちらは実家の近所の寺が池公園です。

2015年11月11日水曜日

場所のご案内

東京と大阪で撮影しております。


■東京
<打合せとカウンセリング場所>
中央総武線「阿佐ヶ谷」駅近くのカフェでの打合せ
※予約後に詳細のご案内

■大阪
年数回の大阪展示会のタイミングで予約を承っております。

<撮影場所>
撮影場所については内容によってご相談
出張/公園などでのロケーション/レンタルスタジオ等

2020年更新


*******************************



2019年12月まで↓

■大阪
<打合せとカウンセリング>
スタジオにて


<撮影場所>
撮影場所については内容によってご相談
ご自宅出張/公園などでのロケーション/スタジオ



大阪スタジオ
■〒586-0003 大阪府河内長野市楠町東1646 トラチャンカメラ2階

■南海高野線 千代田駅 西口 徒歩3分
  
 ※西出口は2つありますが、ロータリー側でなく、交番前に降りてください。

地下鉄御堂筋線「なんば」駅から千代田駅までは約30分


■アクセス
http://www.torachan.jp/access.html


























2015年10月9日金曜日

きょうの、スペシャル


今日一日、飛行機に乗って大阪に帰るために
一日中羽田空港にいました。

昼過ぎに空席ありだったはずの伊丹、
および関空行きが
空港に着いたら満席に!

ええーーー!!ぜんぶ、のれなーい。。
今までの自分だったら、がっかり。
でも、今日はそうじゃない。


ちゃんと見てなかった、
三連休を見越して考えてなかった自分を責めるんじゃなくて、
運命にふりまわされない!って思いました。
ただの間抜けですが(笑)

もちろん、仕事なら
新幹線でもとにかく帰らないと絶対ダメだけど、
仕事は明日なので、
明日の夕方に自分が大阪にいれたら大丈夫。
最悪でも、明日の朝の便では帰れる。


うーん。今日は諦めて帰るかー暇やし、、と思ったけど
進むのはいいけど、
戻るってなんか嫌だ。


ゲート内は快適で、ノーパソの充電や作業台まで完備。
全然疲れない。椅子も快適だし、
疲れたらマッサージチェアーまである。


大好きなヒレカツサンドも売ってる。
しかも、食べながら、
飛行機を眺めるのにも全面ガラスで、ワイドビュー。
こんな素敵な場所はないと思う。
一日でも過ごせそう。

キャンセル待ちでもしないと、
こんな空港でまったりできるチャンスなんてない。
すごい、ラッキーなのではないかと思えてきました。

そうして、15時、16時、17時、18時、19時、20時の
すべての便でキャンセル待ちするも、惜しいところで乗れず、、

宝くじみたいに、
もうすぐ!!あーーー、もー次だ!
あーーーだめだーー。
を繰り返して、とうとう最終の関空便!!
見たところ明らかに乗れなさげなほどの人数でごった返しています。


あと1便で最終。


とりあえずゲート内に居られる時間を確認したところ
23時までは居られるそうです。


その後はゲート内からは出ないといけないとのこと。
そろそろ、考えないと、、



とにかく、家には戻らない。




とすると、一番現実的なのは、
荷物をロッカーに預けて、
東京でお世話になったバーまで行ってオールして、
そのまま空港へ。朝一で乗れます。

ただ、動くのがとにかく面倒で、あと、
せっかくの24時間開いてる羽田空港なので
ロビーで過ごす、というのもありだと思えてきました。

海外のトランジットで
ロビーのイスで一晩過ごしたこともあったので、
そのことを思いだしたら、
なぜかただの帰省なのに、
旅行してるみたいにウキウキしてきました。


iPhone6とかの発売日を待つ人って
こんな気持ちなんだろうか?

待ってることにワクワクしてくる感じです。
私は初めてのことがとにかくなんでも好きなので
羽田空港で一晩明かすなんてちょっとドキドキ。

きっと、本当にトランジットで一晩明かす
海外の旅行者もいるかもしれない。


そういうことを考えていたら、
なんとなんと、順番が呼ばれました!

きゃーー!!乗れるのね!!
あんなに沢山の人が待っていたのに
自分の番が来たーー♪


今日はスペシャルな気分です。
ものすごくラッキーーー♪


飛行機が苦手なのに飛行機に乗れることが
こんなに嬉しかったことはないです(>_<)

いい一日でした!


小さい頃、初めて自転車に乗れたときに感じた喜びって、
最初から乗れてたら感じれなかったことで、
そういうことって、
幸せなことなんだよって、
教えてもらったことがあって、
出来ないこと、悲しいことは、
楽しいこと、幸せなことに
変えていきたいって思いました。


泣きたくなることも、ラッキーに変えたいな。





2015年10月5日月曜日

これからのこと

もうすぐ東京にきて1年になって、
今後どうするかの答えを出しました。


当たり前かもしれないですが、
1年前は、今がどんな風になっているか、
想像がついていませんでした。


この1年にやりたいと思っていたのは、
発信と吸収、そして再構築です。

発信=人を撮ってきて感じたこと、
写真が人に前向きに作用することについて多くの人に伝えること、

吸収=多くの人が発信すること、求めることを受け取って、

再構築=それに写真で何ができるか考えることです。


ただ、具体的なことはほとんど決まっていなくて、


どうやって伝えるか!と考えたときに、
そんな簡単じゃないとは思っていましたが、
メディアに取材してほしいと、
電話やメールを送ったり、
作品を持って行っても、会ってもらうことすら叶わず、

でも、そのことを人に相談したら、
そりゃーそうだよ。
そんな簡単にテレビに出られるわけじゃない。
と、言われて

正論です!(笑)

恥ずかしさに、消えてしまいたくなったこともありました。
そしてメディアへのアプローチは辞めました。


メディアは自分でいくらアピールしても、
なかなか取りあってもらえませんが、
目の前のことをやっていると、
メディア側から何の前触れもなく、
突然取材があるものなのだとわかりました。


こうしてなりふり構わず、
失敗しても自分が信じることを、どんなことでも
この1年、思いっきりやってみようと思っていました。



そして、発信はとにかく毎日人に会ってひとり一人
伝えていくこと、

吸収は美術館巡り、100件目指していましたが、
さっき数えたらまだ81件でしたが・・・
出会った人も毎日とはいきませんでしたが、
こちらは180人以上にお伝えしました。

1回はどこかで展示したい!
と思っていた展示会は3回叶いました。


この1年それらを通じて、
自分をみつめながら、これからを考える時間、
そして30歳から温めていたことで
作品を作る時間でした。


私が得意なことは写真を撮ることと、
撮ってきた写真を
平面的に合成するのでなく、素材として
色、線、質感、光の陰影を調合して1つの作品を作ることです。
同じ手法で今、新しい作品を作っています。



写真家として生きるには私の中では、
覚悟みたいなものがいります。

私が写真でやりたい!と思うことを、
これから先、誰にも必要ないって言われても
貫き通す精神力があるかどうか。
それを私はまだ持ち合わせておらず、
ときどきどんよりします。


家族は私がどんな風であっても
まるごと見守ってくれています。


ただ、どうしても落ち込んでしまった時、
なんとか自分を奮い立たせてくれたのは、
私の作風を好きでいてくださる人が
かけてくれる言葉、お手紙やメールです。
この1か月の展示会でも、
どれだけ希望をもらったことか!


もしかしたらそういうものが、
今の私を作るすべてかもしれないです。


そして、私が写真でしたいことは
こういうことです。
人が落ち込んだり、自分自身のことを嫌いになりそうな時、
その人が自分を好きでいられる、
希望になるみたいな作品を作ることです。


そしてその人たちに
もっと愛してもらえる作品を作りたいです。


落ち込んでいる時は欠けていることばかりに
目が行ってしまいます。
でも、本当はそれが全てではないです。

私は自分の作品が全ての人に通じるなんて思っていません。
でも、私が信じて作ってきた作品で
自分が思う以上に喜んでくれる人に出会えたから、
写真でできることに自分の全てをかけたいって思っています。


最近、私はずっとずっと大切にしてきたものを、
失うことになりました。
でも、1つの扉が閉じたら100の扉が開く、
まだ見えない未来に対して、
ものすごく力づけてくれる言葉でした。



今後のことで昨日は飛び上がるほど
嬉しいことがあって、
夢のような気持ちですが、
きっとこれからも、一筋縄に行かないこと
いっぱいあると思います。



いい時も、そうでない時もあるし
よく迷子になりますが、
道を作っていくイメージは自由に持ちつつ、
大きな流れに身をまかせて、
目の前のことを、ひとつずつやっていこう。
それが今のところの答えです。


なんとか自分を信じて、
次の1年も東京で頑張ります。

色々あって暫く大阪に帰りますが、
今制作している作品を完成させてまた東京に帰ってきます。


来年、東京や海外での展示を予定しています。
写真家 寅貝真知子として、進みます。
皆さまこれからも、どうぞよろしくお願いします!





2015年9月14日月曜日

写真について思うこと

写真は、
本当は存在するけれど眼には見えないものを、
形にすることができます。
私が写真で作りたいのは、誰かや自分の「希望」です。
私は、希望をくれる人や言葉を信じてきました。

逆上がりも自転車もいつかできるようになる、
という希望をもっていたし、
皆にはできても自分には無理なんじゃないか
って思うことだって、
希望を頼りに挑戦して、
そしたらいつの間にかできなかったことが、
できるようになっていました。


東京で出会った、いい作品も、いい映画も、いい音楽も、
驚きや発見ののちに、いつも私に希望をくれます。
ほんの少しでも可能性があるのなら、
やってみようかな、そういう気持ちです。
そして、希望が自分に次の一歩を踏み出す勇気やアイデアを
くれたことが何度もありました。


だから、私も写真で誰かの希望を作っていきたい。
目に見えない希望を、写真で形にすることで、
見失いそうになった時の、道しるべになったり、
この時は確かにこんな自分で居れた、
これからこんな風な自分でありたい、
ということが形になった写真は、
今後の励みになります。


東京に来て11カ月、
希望なんていう言葉を書いたりする自分が、
ありきたりで、はずかしい、って思う気持ちもあるけど
でもなんか今、一番しっくりくる言葉です。

2015年9月5日土曜日

東京神楽坂 展示会のご案内

神楽坂のフレンチ&ワインバーで9月~1ヶ月、
ローレフォトを展示させていただいております!

展示は全部で6点で、
今回、それぞれの作品の下に
私がお客様と話をして、どう思ってこういう作品に
作ったのかを書いています。

先日の搬入中に、
オーナーさんが手書きのメニューを
書いていらっしゃいました。
とっても温かな雰囲気で、
ワインの品揃えも素晴らしく、
ソムリエがいらっしゃるお店です。

途中お店のお休みがありますので、ご確認ください。
(私は毎日20-22時くらいまでいる予定です。)

是非お越しください☆


「ローレフォト展示会」

■期間 9月1日(火)~9月30(水)※日曜定休 20日-28日定休

■住所 東京都新宿区若宮町10-7 ルバイヤート
    お店Tel:03-5228-3903

■アクセス 飯田橋駅B3出口 徒歩4分/牛込神楽坂A3出口 徒歩4分



2015年9月1日火曜日

写真展のお知らせ

「ローレフォト展示会」
神楽坂 ルバイヤート様
神楽坂のフレンチ&ワインバー『ルバイヤート』様で9月~1ヶ月、
ローレフォトを展示させていただいております。
展示は全部で6点で
今回、それぞれの作品の下に
制作までのプロセスを書いています。
先日の搬入中に、
オーナーさんが手書きのメニューを
書いていただけました。
とっても温かな雰囲気で、
ワインの品揃えも素晴らしく、
ソムリエがいらっしゃるお店です。
途中お店のお休みがありますので、ご確認ください。
(私は毎日20-22時くらいまでいる予定です)

お店情報:ルバイヤート様
素敵なお店なのでぜひご来店ください
■期間 9月1日(火)~9月30(水)※日曜定休 20日-28日定休
■住所 東京都新宿区若宮町10-7 ルバイヤート
お店Tel:03-5228-3903
■アクセス 飯田橋駅B3出口 徒歩4分/牛込神楽坂A3出口 徒歩4分



2015年8月29日土曜日

TBSテレビ あさチャン! に取材いただきました。

















TBSテレビ 朝の報道番組『あさチャン!』に出演しました。
おもしろ楽しいトイカメの世界をご案内する内容です。

今回は、伊勢丹で出店させていただいたアトリエトラコ限定ショップで、
取り扱っていた「アンペル」を、
実際に私が普段使って撮影しているシーンの取材を受けて、
その特徴や、面白さをお話してきました。
今回の撮影場所は私に一任されており、
内容にぴったりの場所を探していたところ
母校の東京学舎が撮影OKという有難いお返事をいただけました。



紹介させていただいたトイカメ
ボンザートアンペル
こんなミニチュア風写真が撮れます。



レンズそのものの設計が、普通のレンズで
撮影したジオラマ風モードとは違って、
真ん中だけにピントが合う設計になっているので、
さまざまな色味や、明るさ、
といった自分好みの調節ができるんです。
下の緑のレンズで撮るだけで、ミニチュアに撮れる!
というめちゃめちゃシンプルで、簡単なのです。
2つのレンズがついているのは、
可愛いだけじゃなく、ちゃんとその役割がある
ところが素晴らしいカメラです。
現在メーカー欠品中、
12月末に入荷予定だそうです。
私に問い合わせがあったのですが、
伊勢丹で期間限定で取り扱っていただけで、
今は私は売っていません。
気になる方は、「ボンザートアンペル」
で検索してみてください

2015年8月18日火曜日

サンテレビの「いまドキッと」に出演しました。

8月スタートのサンテレビの新番組「いまドキッと」
テレビ収録でローレフォトを扱っていただけました。



東京伊勢丹新宿店のトークショーでもお話した、
写真写りについてのお話の続編にあたります。

24時間テレビの時にもご一緒したタレントの、
やのぱんさんの進行で、ローレフォトについて
色んなリアクションいただけました。

ボリュームがあって、タレントさんも盛り上がったとのことで
今回、2週連続!の放送が決定しました。



タレントさんの写真うつりに関するお悩み相談、レッスンもしました
どんなシチュエーションでも自分の思うことをしっかり伝えられるように、
そしてもし、いくつかの答えがある場合は、

テレビを見てる人がどんなことを知りたいかを考えて、
ちゃんと選んで答えなきゃいけないって思いますが、
これについては未だに慣れない、努力しなけれべばと思っている点です。
収録中は夢中で話していて、終わってからいつも色々考えます。
やはり、タレントさんなど、その道のプロの方の表現力は凄いです。

確かなこと

思い出しました。
時々、人生で、あーーーー!!!!そうだったのか!!!!
って思う瞬間があります。


今日は、それでした。



先日から、立て続けに色んな出会いがあって、
行ったこともない場所に行くようになったり、
会ったことない人に会ったり、
そしてこの感触を思い出しました。



自分の人生がこれから変わると確信する瞬間です。



私はこれまでの人生、すべて人によって、
次のステージへひっぱり上げられてきました。
最初は、大学の先生の言葉、
次に、会社の同期や先輩の言葉、



でもずっと写真をやってきて、
なかなか出会えませんでした。
それは、自分がちゃんと目と耳を開いていなかったからかもしれません。



ここのところ立て続けに出会った人の
圧倒的行動力や、その言動、
私ができないと思っていたことを
簡単そうに成し遂げている人が目の前にいて、


帰りの電車でそれについて、
自分のことに当てはめて考えてみると、
全身の毛が逆立つ!?ような、
驚きと発見があったのです。



東京に来た時は、見えていなかったモノです。



絶対に、大丈夫。
わけのわからない自信です。



今日、この瞬間にこれまで東京へ来てから起こってきた
色々なこと、人がくれた言葉、
写真を始めてから感じたすべてが繋がった感じがしました。


今までは、イメージが見えなかった。
だから、迷っていました。


それから、何より自分に今足りていないことがわかったのです。


あとは、やるだけ!!!!
なんてシンプルなんだろう。



元々才能がある人は、素晴らしいと思います。


私の場合はいつも色々なことに気づくのに、すごく時間がかかります。

ただ、私のように回り道に回り道を重ねて、才能をもっていなくて、
苦手なことも多くて、険しい道を歩いてきたからこそ、
見えてくるものもあるのです。
無駄と思えるようなことが、必ず自分の血となり肉となります。


今の自分はなんか無敵です。
これからについては自信しかない。




自分に足りていないものが見えるって、こんなに素晴らしいことなんだと思いました。




これから、やっぱり落ち込むこともあるでしょう。
それでも続けていくことで、曲がりなりにも、
いつか気づいて次のステップへ進めるんだと思います。
それが、私らしい生き方な気がします。







2015年8月6日木曜日

伊勢丹新宿店 出店終了 ご来場いただきまして、誠にありがとうございました


伊勢丹の大人の縁日、出展が終わりました。


初めてのことで事情がわからず、色々焦ることもありましたが、
多くの出会いがあり、スタッフの皆様に支えられて、
無事終了することができました。


来てくださった人と作品についてのお話をできたことが、
勉強にもなり、嬉しいことでした。


今回はカメラショップなどもあり、
それぞれの取扱い商品に想い入もあったので、
説明やお話に、つい夢中になってしまって、
一人で運営していたので、対応できない事も多く
充分お話できなかった方には、本当に申し訳なく思います。


展示している作品を作った想いを伝えたり、
お客さまが感じる印象を聞いたり、
ほんのひと時ですが、作品を通じてのやり取りが、
私にとってかけがえのないとてもいい時間となりました。


皆さんのひとこと、ひとことが、とても残っています。
どんな感想も勉強になって嬉しかったですが、
ローレフォトを見て、
「とっても幸せそうな表情を見ていると、
自分も幸せな気持ちになります。
受注ではなく、これを販売するのはどうですか?」
とおっしゃってくださった方が数名いました。


私はいつも、撮影後に作品を制作している時に、
写っている人が幸せそうな表情をしていると、
見ていてこちらも笑顔になるし、なんだか温かな気持ちになります。

お客さんとのひと時を思い出すからかなと思っていたのですが、
全く知らない人にも、そのような感情が伝わったのは、
本当に嬉しかったです!


写っている人の気持ちをキャッチするその方の感性もすごいと思いました。


伊勢丹さんに立てたという希少な機会に本当に感謝しています。
そしてもっと、多くの人にローレフォトを知ってもらいたい、
という気持ちが湧いてきました。


2015年8月2日日曜日

伊勢丹トークショー

伊勢丹でのイベント期間中、
会場でトークショーをさせていただきました。



私の写真術

ずっと女性の写真を撮っていて思うこと、
本当に出会うべき写真は、自分らしい写真です。
修正して綺麗にすることはいくらでもできます。
でも、皆同じ顔になってしまってつまらないです。
その人にしか出せない、その人だからこそできる表情、
その瞬間をとっておきの一枚としてお渡ししたい、
そう考えながら日々、撮影しています。
所有していることで自分を高める写真であってほしい
本来、みなさんが持っている
前向きなパワー、キラキラした目は、
撮影している側も、ポジティブな影響を受けるほどです。
トークショーでは、この日々の撮影で思う事に触れ、
まずは、写真を好きになってほしいと言う想いから
普段の写真写りを良くするポージングのコツなどを
カメラにもっと触れてほしいという思いを込めて、 お話させていただきました。







2015年7月24日金曜日

新宿伊勢丹本館「おとなの縁日」出展

伊勢丹での出展にこの2ヶ月、準備してきました。

私に任せてもらえたこと、ステージをもらえたことが嬉しくて、
やるからにはめいいっぱい期待に応えたいという気持ちと、
伝えたいという気持ちで取り組んできました。

ローレフォトの受注販売に加えて、今回のイベントテーマに合わせて、
お勧めのカメラを集めてくる、という私にとって新しい挑戦でした。

カメラを販売するなんて、そんなことできるの?!と家族や周りの人は驚いていました。


でも今回のコンセプトを聞いた時、伊勢丹のイベントは、
私が伝えたいことと、どこか似ていると思ったのです。


そして、伊勢丹についての本を読んだ時にも、やっぱり私が伝えたいことと通じるところがあると感じました。


私はカメラを通して人がもっと自分を好きになるための作品、ローレフォトを作っています。カメラは、ヒトやモノの魅力をより深く表現できますし、私はカメラを通して見る世界について、並々ならぬ魅力を感じています。

だからこそ、人を撮りたいし、趣味でも写真を撮っています。カメラと一緒に生きることは、私にとって人生のすべてみたいなものです。


今回のイベントで、写真を撮る以外にも、ヒトとカメラを出会わせる、そういう機会をもらえたこと、自分の楽しみを人と共有できるような気持で、とてもワクワクすることだと思いました。

ただ、慣れないことだらけで、メーカーさんとのやり取りの中で、私個人の力では色々取り扱えない商品も出て来て、落ち込んだり、任せてくださった人たちには力不足で申し訳ないことも沢山ありました。本当に私でよかったんだろうかと、何度も不安になりました。


でも、担当者さんからの今日の電話で「寅貝さんがローレフォトを出展してくれること、そしてその魅力やカメラと写真の魅力を伝えることで、お客様が今まで知らなかった色んなことを知ってワクワクできたら、私たちはそれが一番いいんですよ」なんか、この言葉がじーんときました。


小さな小さなスペースですが、想いはスペシャルです。集めて来た品は、多くはないですが1個1個、本当にいい!と思った、1点1点にストーリーを感じるものたちです。是非お越しいただけたら嬉しいです。


「おとなの縁日」
7月29日(水)~8月4日(火)
伊勢丹新宿店本館4階=センターパーク/ザ・ステージ#4
写真家 寅貝真知子
アトリエトラコ ブース出展




2015年7月23日木曜日

伊勢丹イベント出店のお知らせ

伊勢丹新宿店『大人の縁日』出展!


ショップアトリエトラコ、限定開店
伊勢丹新宿店の夏季イベント
『おとなの縁日』出店させていただきました。
ローレフォトとトイカメのショップを展開しました。
私が趣味で愛してやまない、カメラグッズ達をご紹介、
店頭で見て、購入していただけるショップを展開しました。
ほんのひと時ですが、作品を通じての人とのやり取りが、私にとってかけがえのない時間となりました。
皆さんのひとこと、ひとことが、とても残っています。 特に、私が込めた想いを、作品から感じ取って伝えてくださる人がいて、感激でした。
その感性に感服です。これからももっと沢山の人に伝えたいです


取扱いさせていただけた愛すべきカメラたち
多くの作り手さんから、至高の逸品をお預かりしました
今まで三越伊勢丹でたった1度しか、店頭に並んだことがない貴重なカメラ、
プレミアがついていて、今は中古でもなかなか出会えないものなど
ハッセルブラッドを好きな人、ライカ好きな人、それらを昔好きだった人。
どんなか知らない人も、楽しんでいただけるカメラたちを集めました。
思わず再会が懐かしすぎて、欲しすぎて、私が涙したカメラも置いています。
この世にたったひとつのものや、他であまり見ないここだから手に入るものを集めてきました。
文字通り、日本全国、くまなく探しました。
その過程で、作り手さんとのいい出会いがいっぱいありました












画像転載元:ISETAN SHINJYUKUブログ様
※開催期間は終了しております



2015年7月18日土曜日

伊勢丹連動企画「Ane会タイムズ」その3でローレフォトの取材を受けました。

伊勢丹連動企画「Ane会タイムズ」でローレフォトの取材を受けました。

これまでに撮影してきた中で、記憶に残るお客様のことばについて、
改めて思い返すいい機会になりました。

写真に写るといつもいい表情ができない、
写るのが苦手な人にこそ、
本当の魅力や素敵な表情を持っていること、知ってほしいです。

3回に渡る丁寧な記事を有難うございました。


「今の自分だからこそ残せる写真をお願いしたい。」
乳がんで決意した一枚の写真





2015年7月17日金曜日

伊勢丹連動企画「Ane会タイムズ」取材その2


今回は私自身のこれまでのことを取材していただきました。
私が写真を始めたのは、丁度フィルムからデジタルへの転換期でした。

デジタル化の波が来る中、
本当に価値のある1枚はどんな写真なのか、
今も考え続けているテーマです。


私は今、デジタルでしかできない作品作りをしています。
修整や合成といったものではなく、
デジタルの特徴を活かし、その可能性を形にしています。




”写真”のリアルと抽象的な”個性”を1つの写真に融合。
ローレフォト写真家・寅貝真知子




2015年7月15日水曜日

伊勢丹連動企画「Ane会タイムズ」取材その1でローレフォトの取材を受けました。

伊勢丹連動企画「Ane会タイムズ」さんでローレフォトの取材を受けました。


写真で何ができるだろう?


ローレフォトを作り始めてから、写真でできることの枠を広げてきました。

フィルムカメラではできなかったことも、

ローレフォトの特徴を生かして色々挑戦してきました。


この依頼者さんからいただいたことばに支えられ、

もっと多くの人に、大切なものを鮮やかに蘇えらせるお手伝いをしていきたいと思いました。



認知症の妻へ送る、かけがいのない一枚を作る。
写真家・寅貝真知子





2015年6月15日月曜日

人をわかりたい、という気持ち


東京では毎日人に会うか、美術館博物館を巡るか、

映画を見るかしていて、そのどれもに共通することは、

一人で考えていても到底たどり着けなかったようなアイデアや、

ひらめきや、考えに出会えたり、

やっぱり大切なのはこれだと、

自分の気持ちに確信できるからです。



そして毎日それをノートに書いています。



先日人と話していて思い出したことがあって、

今、私の中で一番大きな想いのひとつは、

人のことをわかりたい、ということです。



写真を通じて人と向き合うようになり、

色んな話を聴く中で、いつもそう思います。



人のことをわかる、とは、

その人が大切にしていることを知ったり、

その人が持っている魅力を見つけることです。



そのことは意外と本人は気づいていなかったりします。

そしてそれを写真でフィードバックした時の、人の反応が、

私にとって喜びになると知ったからです。




でも、私は人生の半分くらいを、自分のことを人にわかってほしい、

と思うことに時間を使ってきてしまいました。



人のことをわかることが、自分にとって

こんなにも大切なことになるなんて、思ってもみませんでしたし、

気づくまで物凄く時間がかかってしまいました。




昔、仲のいい友達に言われたことがあって、

まっち(私のあだ名)はいつも自分のことをわかってほしいーって言ってるみたいだよって。



すごく恥ずかしいけど、当たっていました。

私はたぶん大学くらいまで、

ずっとずっと自分のことを誰かにわかってほしかったんだなーって、思います。



でも本当は友達のことをわかりたかったんです。

だから、いつまでたっても満たされない気持ちでした。

当時の自分のこと、今ならわかってあげたいという気持ちです。



そしてきっと、私のように友人にまで伝わるように言う人はいないと思いますが(^_^;)

本当は皆そうなんだと今は思います。

自分のことをわかってほしいのは子供だけじゃない、

大人だって、誰かに自分の本当の気持ちをわかってほしい、

そう思っていると思うのです。



嬉しいこと、悲しいこと、

楽しいこと、我慢していること、

うまくいったこと、

思うようにならないこと、

幸せな気持ち、

どうしたらいいかわからない気持ち、

自信がなかったり、嫉妬する気持ち、

愛する人を大切に思う気持ち、





人は大人になればなるほど、遠慮や優しさが出てきて、

周りの友達や、職場の人や、大切な人に、

本当の気持ちを言えなくなってしまいます。




私はそんな優しい大人が大好きです。

そして本当の気持ちや魅力を理解して、

それを表現して少しでもフィードバックしたいなーと思っています。

写真でそれができたとき、私は幸せな気持ちになります。




やっぱりこれだ。






2015年6月13日土曜日

2015年5月20日水曜日

今朝のこと

「大丈夫?」


子供の頃に友達がかけてくれたこのひと言が、
今の私の人生の始まりだったように思います。

大切にしてきたシールも執着してきたおもちゃも、
この目の前の友達に比べたら、
すべてが本当はどうでもいいことだったんだと気づきました。


それまで考えもしなかった、そのあまりの衝撃と嬉しさに、
涙が止まらなかったのを覚えています。


小学校5年生の頃のことでした。自分の本当の気持ちを理解してくれたり、
心配してくれることの優しさが、こんなに温かいものだと知ったのはその時でした。


生まれて初めて、嬉しくて泣いた瞬間でした。


たぶん、その友達はその時なぜ私が泣いているのか
理解できない様子だったと思います。
私もその時は、うまく説明できなくて、
ただ氷が溶けたみたいに泣いていました。
ありがとうの涙、だったんです。


小学2年生の時に1回か2回、
それ以来小学校時代に私は人前でほとんど泣いた記憶がありません。
今よりうんと冷めた子供でした。

周りにはただ自分勝手な子だと映っていたと思いますが、
本当はそれに加えて気が小さくて、甘えたがりで、寂しくて、
独りよがりで、我がままな子供でした。

そして、人に本当に自分の気持ちを分かってもらうことなんて、
とっくに諦めていました。両親は、私のことを世界一愛してくれていて、
それで充分でした。


だから、私がどんな気持ちなのかについて、
その時友達が心配してかけてくれた言葉に、本当に驚いたのです。
私なんて、人から心配されたりする人ではないと思っていたからです。
その子は誰からも好かれる子で、面白くて優しくて、
でもなぜかこんな私といつも一緒にいてくれました。


中学校では私がうんと遠くの学校に行って、それきりになってしまいました。
彼女は誰からも好かれるし、
彼女にとって私は取るに足らない友達の1人だと変な遠慮から、
こちらから連絡をすることもありませんでした。

そして、そのうちに疎遠になっていました。
今朝ふと、私は全然彼女に何にも返せていないなぁ、
彼女は今どうしてるかな?そんなことを思って目が覚めました。


本当に大切なことに、気づかせてくれてありがとう。


でも残念なのはそれから大学くらいまで、
自分が人にわかってもらうことに執着するばかりで、
結局私は、自分が人の気持ちを理解しようとすることに、疎かったのです。


それから心理学を勉強した時、そういうことだったのか!
とものすごく衝撃を受けました。


そして、私は本当は人の気持ちのことも、わかりたかったんだと気づきました。
それからちゃんと相手のことに寄り添うことができたら、
人の気持ちに、触れられることもわかりました。


昔自分がしてくれてあんなに嬉しかったこと、今、誰かに返せたらいいなぁ。

2015年5月16日土曜日

お寿司職人

わーーーーすごいーーー。美味しいーーー!
そこには、確かに感動がありました。
すぐ目の前のお寿司職人さんが、すぐ目の前の自分を思って、
沢山の引き出しの中から、作ってくれるのです。


すべてをお任せにしていて、次に何がでるのかわかりません。
何だろうこの、ワクワク感は。


作り手と話ながら食べられるなんて、すごい喜びを経験しました。
私も写真で、お任せと言われたときの、
痺れるような緊張感と、それに答えようと全神経をもって、
その人に寄り添うための手がかりを探します。


一番最後には、シメのお任せをとお願いすると、
いくつかの質問をいただきました。
でも、それは直接的なネタのことではないです。


味覚と気持ちがくっついた質問でした。
私はその時、自分が最後に何を食べたらいいか分からなかったのです。
それを、質問と今日食べたものの中で見せた、
私の表情から読んでいるようでした。


そして出て来たネタを食べた瞬間、


めっちゃ、正解ーーーーー!


私が自身では絶対に具体的には言い当てられなかった、
それなのに、まるで私の舌と会話したみたいに、
今の私の求めるピッタリのネタが出て来たことに感動しました。


感動しながら食べる私を見て、
お寿司職人さんが、今日はゆっくり眠れます、
と言ってくださっていました。
私もお客さんの反応、すごく気になりますし、とてもよくわかります。



最近出会った人に、本物を食べなあかんよーって言われて、
その意味がよくわかった経験のひとつでした。


東京で本物を知る五感磨き、味覚編にも力入れていきたいです。


これだ。この素晴らしい感動の体験、
連れて行ってくださった方に本当に感謝です。


今度は自分でお金をためて、この感動に会いに行こう。





2015年5月6日水曜日

本当の気持ちを言える場所

24才くらいのころ、世の中には、どうにかしたくてもどうしようもならないことが、
あるんだなーって、気づきました。


その頃の私はまだ夫と出会う前で、
そのことのために、ひとりでずっと泣いたり、ひとりでそのために何か、
当時の自分ではそれが有効だと思う、ダサくて意味のないことをしていました。
そして少し効果があったような気がして、
ときどき救ったつもりになっていたりもしました。



何にもできないのに、頭のなかはそのことでいっぱいで、
でも、心配していたり、悲しんでいることは、絶対に悟られないようにしていました。



あのころの自分は、いっぱいいっぱいで、
とてもでないけど、身近な人にほど、その本当の悲しみや不安については、話せませんでした。
一番大切な人たちを、悲しませたくなかったからです。
でも同時にそのことが、私の生きる原動力でした。
どんなことになっても、私がなんとかする。
なんとかする力がないにも関わらず、それだけは信じていました。



今考えると、当時の自分にかけてあげたい言葉がいっぱいあったなーと思います。
それは身近な人でなくて、遠い人の方がいいと思うのです。
本当の悲しみみたいなものは、知っている人にほど見せにくいからです。



今でも、ずっとそのことが私のどこかに生きています。
だから、どうしようもないこと(と本人が感じている)を目の前に、
なんとか奮闘する人を見ると、応援したくなります。


できたら写真がその人の次の一歩へ進むための、
きっかけになればいいな、と思っています。


その人の魅力をもっと知って、表現するために、
撮影の時に伝えることがあります。

あなたは私の前で、どんなあなたでもいい、
だって私はそもそもまだあなたのことをほとんど知らないし、
私はあなたがどんなあなたであっても、
あなたにどんなことが起きていても、驚かないし、評価もしません。

抱えている本当の気持ちを話すことで、
自分でも知らない自分について、見つかることがあるんです。
そして写真でその自分を眺めることもできるんです。
それによって自分に対する見方が、少し変わることもあります。

話したくないことは話さなくてもいいし、
もし話したいと思うなら、ここは、何をどう話しても、本当の気持ちを言ってもいい場所です。




2015年5月3日日曜日

しずくのこと

今日は久しぶりに散歩をしようと決めていました。

でも、仕事が終わったら雨が降ってきて、

レインシューズもレインコートも東京に置いてきたので、

雨の中をビニール傘に革靴で歩きました。



靴を濡らしたくなかったので、傘をうんと前に倒して歩くと、

雨のしずくが、透明な傘を伝って落ちる様子が思いのほか綺麗で、

傘越しの景色に見とれてしまいました。



おかげで、髪の毛と背中はびしょ濡れになっていました。

でも、その甲斐があるくらい、しずくと夕方の空と街の夜景は、

息をのむほどに綺麗でした。

カメラを持ってきたらよかった、と後悔するほどです。



携帯もお財布も何も持たずに、ただ散歩をしながら考え事をしたかったのですが、

そのことを忘れるくらい、伝っていくしずくとその風景に惹かれました。



帰る頃には結局、お気に入りの靴もびしょ濡れになってしまったけれど、

やっぱり雨の今日、ビニール傘とこの靴で散歩をしてよかったと思いました。



私は雨のしずくのデザインが好きですが、

実際には雨がしずくのような形をしている瞬間なんて、

ほとんど出会ったことがないです。

ぽたっと落ちる、その瞬間にしかあの形にはならないと思います。

それにしても本当に上は尖っているのでしょうか?

落ちていくときは、丸い気がします。



今日の傘に当たる雨も、どれも真ん丸か楕円でした。

傘に当たってはじけたり、纏まったりして、つーっと流れていきます。

あのしずくのデザインは、誰が考えたのでしょうか?



次は絶対にカメラを持って出かけよう。

次の雨の日が待ち遠しいです。




2015年5月2日土曜日

今日のローレフォト

大道芸人、というとどんな人を思い浮かべますか?



特定の芸をするのが得意な人、
芸を磨き誰にもできない技を極めるのが好きな人、
というイメージを私は持っていました。


でも、今日出会った方はいろいろなジャンルができる人で、
同じ芸ができる人なら何百人といる(とおっしゃっていた)けれど、
そこにその人にしか思いつかないようなアイデアをプラスしたり、
目の前の人に合う芸の引出しを、持つ人でした。


常に色んなアイデアを考えていて、
その中から1~2割を実際に取り入れているのだそうです。
目の前の人をなんとか喜ばせたい、
なんとか楽しい気持ちになってほしい。
それを考え続けて、20年。


芸だけでなく、場所や人に応じて、
流す音楽、音量、道具に至るまで、その時の相手に合わせて細かく考えます。
そのためのことを常に考えていて、
例えば、喫茶店で何気なく流れた音楽でも、
気になるものは聞いてメモして帰られるそうです。


話をされるその人の表情は真剣そのものでした。
本当に人を楽しませる遊びを、本気で考える。
その姿勢がすごく素敵でした。


今日私が撮影前に膨らませたイメージは、
思いっきり笑顔で、いかにも面白おかしそうな感じより、
じっくり考えて、優しく場の空気を読む、その人でした。


ショーをしている時は、常にお客さんの表情を見ているそうです。
それによって、次にすることを考えながら、
相手に寄り添っているんだと思います。
すごい優しさに満ちていると感じました。



写真を選ぶとき私は、お客さんの意見を尊重します。
でも、聞かれたら私の考えを伝えます。
相談されたので、撮影前にお話ししていたイメージとぴったりの、
その人の優しい表情を選びました。



きっとその人のショーはアイデアと工夫と、
それを見る人たちの笑顔に満ちているんだろうなー。


いつか、芸をするその人に会いに行こう。


http://atorietorako.com/

2015年4月23日木曜日

人類あるある

東京美術館の企画展 「大英博物館―100のモノが語る世界の歴史」へ行ってきました。


1万年前の人も、今の私たちも繰り返しやっている同じようなことがあって、

その普遍的なこと、彼らとのつながりに気づいて、嬉しい気持ちになりました。



彼らは生きるためだけに生きていたんじゃない、ということです。

衣食住以外の、必要のないことに時間を費やしていたんです。




1万年前の人々は、「マンモスの形に彫ったトナカイの角」、を持っていました。




狩猟生活をしていた私たちには、尖らせた石しか必要なかったはずです。

生きるための道具に、決して必要のない手間のかかる装飾を施していたのです。

それを作るって、それを所有するって、どんな気持ちだったのでしょうか?



1万年前を生きる彼らにとって、

マンモスは強く美しく、ぞくぞくするほど魅力的だったのかもしれません。



今を生きる私たちが、

大切な人やペットの写真を、いつも持ち歩くスマホの待ち受けにしていたり、

自分が持つ雑貨や時計、アクセサリーを好きなモチーフやデザインにしたり、

そんな行為ととてもよく似ていると感じました。




今、ここにはないモノのことを想って、

それを作ったり、持つことは人類がはるか昔からやってきたことのようです。




お気に入りのモノを持つって、ワクワクしますよね。

思わず欲しくなる。そして、作ってしまった。




人類あるある、にテンションが上がっていました。




2015年4月19日日曜日

私が出会った芸術家たちと、まとまっていない自分

今、私が東京でしていることの1つは、

美術館、博物館、科学館、ギャラリーなど年間100件を目標に回ることです。

何かを伝えたい、表現したいと生きている人たちが
どんな手段でどう考え行動しているのか、結果どんな作品が生まれきたのか、知りたいからです。

芸術とは必ずしも生きていくのに必要でないものです。
それなのに、そこに自らを費やす理由と手段を知りたいからです。


今現在約30か所です。
いくつかわかったことがあって、そのうちの1つが、
芸術家はみんな、ただどうしようもなく好きなことを、とことんつきつめてるんだってことがわかってきました。


それは当たり前のことと思われるかもしれませんが、
私は前までは、芸術家とは世の中に訴えたいことや、
自分の中から溢れるものを表現したい人なんだって思っていました。
私は自分の中から出てくる表現したいものがない、
だから私は芸術家ではなく職人だ、と思っていました。
肩書はどちらでもいいですが、どういう生き方がしたいかということです。


そして、結果を求めなくたって、心から好きでこれはいい!と思えることをやり続けてみたいと思いました。北野武監督の映画「アキレスと亀」のような結末でいいんだと。


たぶん、人生の最後の最後まで、
私の活動をずっと見守ってくれているのは夫で、
その夫に看取られて死ねたら、幸せなんだろうなって思うのです。


でも、今日夫にこれから私がやろうとしていることを伝えると、
まだ私は結果を手放せないでいる、みたいです。


結果なんていらない。
好きなことを突き詰めていけばいいだけ。
頭では分かっているように思えて、簡単なことに感じますが、
実際に結果を手放すって本当に難しいです。



私がこれまでも、これからも大切にしていきたいことは、
すごくシンプルなことです。


ただ私はその人の気持ちや想いに触れ、
その人がどんな自分でいたいのかを見つけて、
それを写真でフィードバックしたいと思っています。


人が活き活きと話している時の、その表情が好きだし、
その人がどんな人生を生きてきて、そして生きていくんだろう?と思い、
その人の感じ方みたいなものについて、
耳を澄ませるのが好きです。


その人を一緒に探険していくことにワクワクします。


私は何も話さずに本当にいいと思える写真を撮ることができません。
言葉の数は人によって違いますが、
話をして、そして、触れることができた人は、
自然と撮影が終わった後、笑顔になっていて、
キラキラしています。


うまく言葉で表現することができませんが、
たぶん、そこにはその人と私が共有できた時間があります。


そして、その人の魅力の余韻みたいなものが私の中にずっと残っています。


こういうことすべてがすごく好きで、
一生かけてこれをやりたいと思っています。


ローレフォトとか、技術とか、特別なものとか、
そういう技みたいなことを突き詰めたいわけでなく、


そんなすごくシンプルなことなんです。



でも、好奇心旺盛なので、色々盛り込みたいってつい思ってしまいます。
色んな世界の新しい価値観、沢山のヒントに出会ったので、
せっかくならそれを自分の活動に取り入れたい、
もっと感動を作りたい、
そしてよく悩んでいます。今も答えがわからず悶々としています。


依存心が強い私は、今日もどこかにヒントはないかと、
本屋さんに行きましたが、
テクニカル的なことではないと気づき、
伸びそうになった手をやっとひっこめました。



今、私が求めているのはテクニックではない、
自分の気持ちが本当に求めていることを、具体的にちゃんと進めることです。



これまで大阪でずっと一人で活動をしてきました。
東京に来て、びっくりするくらいの素敵な人たちに出会えたので、
そして、自分も飛べるかも!!という気分になったのに、
まだ何もできていない自分がここにいます。



インプットだけでなく、ちゃんとアウトプットがしたいです。








2015年4月16日木曜日

イギリス映画の「おみおくりの作法」を見てきました。

何も知らない人の、いまはもう、ここにいない人の写真。
死者のアルバム。それは、何も語らないけど、
その人の人生をそっと想像させてくれます。

これまで私が撮った人も、それから亡くなられていることがあって、
家族や娘さんが訪ねてださったたこともあります。

先日も娘さんが来てくださって、
参列した方々が写真を見たときに、
本当に母そのものだと言っていたと、
伝えてくださいました。

そうやって生前に撮られた写真を、
葬儀用の写真とよく言いますが、
私は亡くなられた本人が皆を見送る写真だと思っています。

その方の想いが、皆さんに伝わるといいなと撮っています。


確かに写真を撮った時は私の前で生きてた人が
もう、いてないなんてちょっと想像できません。
写真だけを見ると、その時の様子がありありと思い浮かぶからです。
年齢も若い方もいらっしゃいます。


この映画で主人公が集めて来た死者のアルバムを通じて、
死者に寄り添うような気持が、静かに響きました。


2015年4月11日土曜日

大阪で作品展のご案内

本日~大阪の池田市「緑のセンター内ギャラリー」で、作品を展示していただいています。
毎年、本当に貴重な機会を頂いています。ここには、なんと無料の動物園、植物園、散歩コースもあります。よければカメラを持って遊びに来てください。

また、ローレフォトには興味があるけれど、スタジオまで見学に行くのは遠い、と思われている、作品を見たことがない方々に、この機会に是非ご覧いただけたら嬉しいです!※現在東京で活動中のため、展示会場に私は常駐しておりません。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□展示会のご案内■□■□■□■□■□■□■□■□■□
『寅貝真知子作品展』
油絵のように人物を描く幻想的な写真ローレフォト
期 間 4月11日(土)~4月27日(月)
時 間 10:00~17:00 ※最終日は15:00まで
会 場 池田市緑のセンター1階ギャラリー 入場無料
内 容 これまでに撮影したローレフォト展示
場所:池田市緑のセンター
アクセス:阪急池田駅~阪急バス『五月丘小学校前』北へ約50M
問合せ:080-5305-4506(寅貝)
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2015年4月10日金曜日

コラム2015.4.6

女性を楽しむライフマガジン、PHで写真についてのコラムを書くことになりました。

写真と出会ってから、私は自分の人生がこれまでの何倍も豊かなものになりました。日常生活で写真をもっと楽しむアイデアや、私がずっと思ってきた写真と、それがどう人の心に作用していくかについてを、発信していきたいと思います!


今回のテーマは、「恋」です。恋する気持ちを桜にのせる3つの撮影方法。



恋する気持ちを桜にのせる3つの撮影方法

2015年4月8日水曜日

記事掲載のお知らせ2015年

先日の恵比寿Motelでの展示会場で取材を受けて、
全国の色々な新聞で、私の活動について掲載していただきました。

今を綺麗に残すだけでなく、
写真はその人のこれからの気持ちに作用するものです。

本当にその人にとって価値のある、支えになっていける写真について、
考え、伝えていきたいと思っています。



・ 産経新聞 3月26日 掲載

・高知新聞3月23日

・東京新聞3月15日


・京都新聞3月13日

・神戸新聞3月17日

・沖縄タイムス3月14日


・新潟日報3月13日




2015年3月30日月曜日

価値観を揺るがすもの。

忘れていた感覚を刺激するものに出会った時、

ドキドキすることがあります。



国立近代美術館で見かけた作品は、

正直言って私にはほとんど響くところがありませんでした。


でも、書いてあった言葉、

「当たり前と思われていることを疑問視し、見る人の価値観を揺るがすもの。それがアート。」

この感覚はすごくわかりました。


例えば、先日ドキドキするような桜の屏風と出会いました。

山間部の川下り。散った桜が絨毯みたいになって、

川の両側をピンクに染めていました。

桜の花の1つ1つに光が差して、キラキラとした表情を見せていました。



確かに散った桜が、湖のや川の水面に浮かんでいるところを見たことがあります。

でも、それにぐっとフォーカスをして力強く描かれていることで、

改めてその美しさをより、リアルに感じることができたのです。



例えば、先日は食パンを描いた作品に出会いました。

遠くから見たときは写真かと思うようなリアルな感じで、

少し近づいていくと、だんだんとその食パンの粘りのような食感が、

本物以上にリアルな感覚として描かれていることがわかりました。

写実的というよりは、その質感にフォーカスして力強く描かれたもので、

美味しそう、という感覚はこういうところから来たのかと、

再認識させられるような、感動がありました。



このどちらにも共通するのは、

忘れていた感覚が、記憶と結びついて強く呼び起こされる感じです。

そのリアルさは、私がこれまで桜や、パンに対して抱いていた価値観を

揺るがすような感動がありました。




それは私がまさに写真でやりたい、と思っていることです。

人を撮るとき、カウンセリングをすることで、

その人が感じているリアルな自分、

そして、そこにその人が忘れていた感覚や記憶、

本人が気づいていない絶対的な魅力についても、

表現できたらと思っています。



自分自身に対する価値観を揺るがすもの、

それはその人にとって、これからの自分を探したり、

自信につながる、キッカケになります。