2015年6月15日月曜日
人をわかりたい、という気持ち
東京では毎日人に会うか、美術館博物館を巡るか、
映画を見るかしていて、そのどれもに共通することは、
一人で考えていても到底たどり着けなかったようなアイデアや、
ひらめきや、考えに出会えたり、
やっぱり大切なのはこれだと、
自分の気持ちに確信できるからです。
そして毎日それをノートに書いています。
先日人と話していて思い出したことがあって、
今、私の中で一番大きな想いのひとつは、
人のことをわかりたい、ということです。
写真を通じて人と向き合うようになり、
色んな話を聴く中で、いつもそう思います。
人のことをわかる、とは、
その人が大切にしていることを知ったり、
その人が持っている魅力を見つけることです。
そのことは意外と本人は気づいていなかったりします。
そしてそれを写真でフィードバックした時の、人の反応が、
私にとって喜びになると知ったからです。
でも、私は人生の半分くらいを、自分のことを人にわかってほしい、
と思うことに時間を使ってきてしまいました。
人のことをわかることが、自分にとって
こんなにも大切なことになるなんて、思ってもみませんでしたし、
気づくまで物凄く時間がかかってしまいました。
昔、仲のいい友達に言われたことがあって、
まっち(私のあだ名)はいつも自分のことをわかってほしいーって言ってるみたいだよって。
すごく恥ずかしいけど、当たっていました。
私はたぶん大学くらいまで、
ずっとずっと自分のことを誰かにわかってほしかったんだなーって、思います。
でも本当は友達のことをわかりたかったんです。
だから、いつまでたっても満たされない気持ちでした。
当時の自分のこと、今ならわかってあげたいという気持ちです。
そしてきっと、私のように友人にまで伝わるように言う人はいないと思いますが(^_^;)
本当は皆そうなんだと今は思います。
自分のことをわかってほしいのは子供だけじゃない、
大人だって、誰かに自分の本当の気持ちをわかってほしい、
そう思っていると思うのです。
嬉しいこと、悲しいこと、
楽しいこと、我慢していること、
うまくいったこと、
思うようにならないこと、
幸せな気持ち、
どうしたらいいかわからない気持ち、
自信がなかったり、嫉妬する気持ち、
愛する人を大切に思う気持ち、
人は大人になればなるほど、遠慮や優しさが出てきて、
周りの友達や、職場の人や、大切な人に、
本当の気持ちを言えなくなってしまいます。
私はそんな優しい大人が大好きです。
そして本当の気持ちや魅力を理解して、
それを表現して少しでもフィードバックしたいなーと思っています。
写真でそれができたとき、私は幸せな気持ちになります。
やっぱりこれだ。
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