2016年2月4日木曜日

写真展のお知らせ

ローレフォトの新作が、伊勢丹新宿店が開催する
「近未来美術展ーDOORS」に出展できることになりました!
31作品の連作の中から、12~13点展示します。
是非見に来てください!!
日時:2月17日(水)~22日(月)<最終日18時まで>

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昨年1年は、大げさですが世界に飛びだした気持ちでした。
よばれてもないのに、東京に来て一人暮らしを始めました。

30才くらいからずっと、
自分の中に悶々とした気持ちがあって、
自分はいったいどうしていきたいのか?
ということでした。

ひとつは、今までやってきた肖像画制作が、
これからもやっていきたいことだと確信していました。
でも、これまで写真を撮ってきて、
私自身は自分の考えを表現したことがありませんでした。

それを何とかかんとか、表現するか伝えるなりしたい
と思っていて、でもずっと依頼者の作品を作ってきたため、
自分のことになると、どう表現したいか纏まらず、
そもそも表現することなのかどうかもわからず、
モヤモヤしていました。

そんな中、私にとっての日常である大阪から離れて、
多くの作品と多くの人生に触れて、
ただ自然に、作りたいように作ってみようと
思うようになりました。

私にとって、一番大切なものは
過去でも未来でもなくて今で、
明日のことを、今、どう思っているか、です。

私が、今、生きてる理由は、
明日どうなるかわからない、
でも、なんか楽しみ。
そういう単純な動機からです。

良い事でも、悪い事でも、
決まっていたら面白くないです。
例え、明日の予定が決まっていたとしても、
それは、実際に明日になってみないと、
わからないことです。

逃げたくなるかもしれない。
それならそれでいいように思います。
ただ身を任せることも大切だと感じています。

そして、明日を楽しみに思えるような、
依頼者が自分に希望を持てる肖像写真と、
今の自分から自由になって、
ここではないどこかを味わえる作品を、
これから作っていきたいです。

今回、背伸びをするでもなく、等身大の今の自分が
思うことを作品にしました。
作品の評価云々ではなく、今はすっきりした気持ちです。

仰々しいかもしれませんが、
そういう意味では、一連の作品ができたこと、
私にとっては大きな一歩でした。

どう受け取られるかはわかりませんが、
私の中では、嘘偽りなく、
うん、これだと思った作品だからです。

そして、それだけでなく、
その作品を、こうして展示していただけることになって、
写真はいつも私を思いがけない道に
連れて行ってくれます。

世界を味わうのにカメラは私にとって最高の相棒です。
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「unio mystica」
ローレフォトの技法を使い、 脳の錯視を踏まえ制作した心象風景。どこかで見たこ
とがあるけれど、どこにもない世界、「ここではないどこか」
を作り、今までの自分からの脱却をテーマにした連作。

<ローレフォトについて>
デジタル加工により、フィルム写真ではできなかった新しい
表現方法を模索。5万枚以上の撮り貯めた写真の中から約10
~30枚の写真をパソコン上で調合し、立体加工。1枚の写真が
持つ意味や、そこに写るモノ本来の役割から離れ、色や線、光
と影、のように質感として一部を取り出し、それらを奥行方向
に調合することで再構成し、新しい空間を生み出している。
仕上げに、筆で凹凸をつけて写真表面を照らす光の陰影をコン
トロールし、立体的に見せている。




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