2017年8月12日土曜日

写真集に込めたこと



写真集発売を前に、
色々思うことをここで書いていきたいと思います。

私の作品を前から知っている人に、
最近、作風が変わったね~!と、
言われてきました。

それについて、自分ではずっとあまり意識していませんでした。
確かに変わったかもしれない。
でも、私の気持ちは何も変わっていないと思っていました

ただ、今までの作品を、
写真集を100ページに削っていく作業に加えて、
作品ごとの想いを綴っていくにあたって、
作品が3つに分けられるとわかりました。

1つめは、初期の作品、
過去から今までで、自然と建物をきっかけとした想いを表現しているものです。
そこには、私が忘れたくない、ずっと持ち続けたいという気持ちを、
いっぱい詰め込んでいます。

ドイツやイタリアで出会った朽ちたレンガ造りの建物や苔むした階段を見ていて、
それがいつ作られたのか分からないくらい古くて、
ずっと昔からそこにあるものの上に、今私たちは住んでいるんだなぁ、、
と感じていました。
その果てしない時間に起きただろうことに想いを馳せると
今の自分の悩みなんてなんてちっぽけなんだろうなぁと、思います。
建物を覆いつくすような緑が、その時間を物語っている感じがします。

そういう時の気持ちを、ずっと残しておきたいと思いました。

込めたいのは「長い時間を感じさせるもの」です。

そして、

その長い時間に積み重なったものや、
これからもこの先に時間が流れていくこと、

人生はまだまだこれから続いて行ってて、
それを楽しみにしていきたい気持ちを、
いくつかのモチーフに込めました。

作品に登場するのは、
階段や道、ドアや路地、川、そして空です。
どれもどこかに繋がって行ってて、
私にとって、次をワクワク感じて、
楽しみに思えるモチーフです。

初期の作品は、
uniomysticaシリーズが生まれた原点です。

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