2015年10月5日月曜日

これからのこと

もうすぐ東京にきて1年になって、
今後どうするかの答えを出しました。


当たり前かもしれないですが、
1年前は、今がどんな風になっているか、
想像がついていませんでした。


この1年にやりたいと思っていたのは、
発信と吸収、そして再構築です。

発信=人を撮ってきて感じたこと、
写真が人に前向きに作用することについて多くの人に伝えること、

吸収=多くの人が発信すること、求めることを受け取って、

再構築=それに写真で何ができるか考えることです。


ただ、具体的なことはほとんど決まっていなくて、


どうやって伝えるか!と考えたときに、
そんな簡単じゃないとは思っていましたが、
メディアに取材してほしいと、
電話やメールを送ったり、
作品を持って行っても、会ってもらうことすら叶わず、

でも、そのことを人に相談したら、
そりゃーそうだよ。
そんな簡単にテレビに出られるわけじゃない。
と、言われて

正論です!(笑)

恥ずかしさに、消えてしまいたくなったこともありました。
そしてメディアへのアプローチは辞めました。


メディアは自分でいくらアピールしても、
なかなか取りあってもらえませんが、
目の前のことをやっていると、
メディア側から何の前触れもなく、
突然取材があるものなのだとわかりました。


こうしてなりふり構わず、
失敗しても自分が信じることを、どんなことでも
この1年、思いっきりやってみようと思っていました。



そして、発信はとにかく毎日人に会ってひとり一人
伝えていくこと、

吸収は美術館巡り、100件目指していましたが、
さっき数えたらまだ81件でしたが・・・
出会った人も毎日とはいきませんでしたが、
こちらは180人以上にお伝えしました。

1回はどこかで展示したい!
と思っていた展示会は3回叶いました。


この1年それらを通じて、
自分をみつめながら、これからを考える時間、
そして30歳から温めていたことで
作品を作る時間でした。


私が得意なことは写真を撮ることと、
撮ってきた写真を
平面的に合成するのでなく、素材として
色、線、質感、光の陰影を調合して1つの作品を作ることです。
同じ手法で今、新しい作品を作っています。



写真家として生きるには私の中では、
覚悟みたいなものがいります。

私が写真でやりたい!と思うことを、
これから先、誰にも必要ないって言われても
貫き通す精神力があるかどうか。
それを私はまだ持ち合わせておらず、
ときどきどんよりします。


家族は私がどんな風であっても
まるごと見守ってくれています。


ただ、どうしても落ち込んでしまった時、
なんとか自分を奮い立たせてくれたのは、
私の作風を好きでいてくださる人が
かけてくれる言葉、お手紙やメールです。
この1か月の展示会でも、
どれだけ希望をもらったことか!


もしかしたらそういうものが、
今の私を作るすべてかもしれないです。


そして、私が写真でしたいことは
こういうことです。
人が落ち込んだり、自分自身のことを嫌いになりそうな時、
その人が自分を好きでいられる、
希望になるみたいな作品を作ることです。


そしてその人たちに
もっと愛してもらえる作品を作りたいです。


落ち込んでいる時は欠けていることばかりに
目が行ってしまいます。
でも、本当はそれが全てではないです。

私は自分の作品が全ての人に通じるなんて思っていません。
でも、私が信じて作ってきた作品で
自分が思う以上に喜んでくれる人に出会えたから、
写真でできることに自分の全てをかけたいって思っています。


最近、私はずっとずっと大切にしてきたものを、
失うことになりました。
でも、1つの扉が閉じたら100の扉が開く、
まだ見えない未来に対して、
ものすごく力づけてくれる言葉でした。



今後のことで昨日は飛び上がるほど
嬉しいことがあって、
夢のような気持ちですが、
きっとこれからも、一筋縄に行かないこと
いっぱいあると思います。



いい時も、そうでない時もあるし
よく迷子になりますが、
道を作っていくイメージは自由に持ちつつ、
大きな流れに身をまかせて、
目の前のことを、ひとつずつやっていこう。
それが今のところの答えです。


なんとか自分を信じて、
次の1年も東京で頑張ります。

色々あって暫く大阪に帰りますが、
今制作している作品を完成させてまた東京に帰ってきます。


来年、東京や海外での展示を予定しています。
写真家 寅貝真知子として、進みます。
皆さまこれからも、どうぞよろしくお願いします!





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