何も知らない人の、いまはもう、ここにいない人の写真。
死者のアルバム。それは、何も語らないけど、
その人の人生をそっと想像させてくれます。
これまで私が撮った人も、それから亡くなられていることがあって、
家族や娘さんが訪ねてださったたこともあります。
先日も娘さんが来てくださって、
参列した方々が写真を見たときに、
本当に母そのものだと言っていたと、
伝えてくださいました。
そうやって生前に撮られた写真を、
葬儀用の写真とよく言いますが、
私は亡くなられた本人が皆を見送る写真だと思っています。
その方の想いが、皆さんに伝わるといいなと撮っています。
確かに写真を撮った時は私の前で生きてた人が
もう、いてないなんてちょっと想像できません。
写真だけを見ると、その時の様子がありありと思い浮かぶからです。
年齢も若い方もいらっしゃいます。
この映画で主人公が集めて来た死者のアルバムを通じて、
死者に寄り添うような気持が、静かに響きました。
0 件のコメント:
コメントを投稿