2015年4月19日日曜日

私が出会った芸術家たちと、まとまっていない自分

今、私が東京でしていることの1つは、

美術館、博物館、科学館、ギャラリーなど年間100件を目標に回ることです。

何かを伝えたい、表現したいと生きている人たちが
どんな手段でどう考え行動しているのか、結果どんな作品が生まれきたのか、知りたいからです。

芸術とは必ずしも生きていくのに必要でないものです。
それなのに、そこに自らを費やす理由と手段を知りたいからです。


今現在約30か所です。
いくつかわかったことがあって、そのうちの1つが、
芸術家はみんな、ただどうしようもなく好きなことを、とことんつきつめてるんだってことがわかってきました。


それは当たり前のことと思われるかもしれませんが、
私は前までは、芸術家とは世の中に訴えたいことや、
自分の中から溢れるものを表現したい人なんだって思っていました。
私は自分の中から出てくる表現したいものがない、
だから私は芸術家ではなく職人だ、と思っていました。
肩書はどちらでもいいですが、どういう生き方がしたいかということです。


そして、結果を求めなくたって、心から好きでこれはいい!と思えることをやり続けてみたいと思いました。北野武監督の映画「アキレスと亀」のような結末でいいんだと。


たぶん、人生の最後の最後まで、
私の活動をずっと見守ってくれているのは夫で、
その夫に看取られて死ねたら、幸せなんだろうなって思うのです。


でも、今日夫にこれから私がやろうとしていることを伝えると、
まだ私は結果を手放せないでいる、みたいです。


結果なんていらない。
好きなことを突き詰めていけばいいだけ。
頭では分かっているように思えて、簡単なことに感じますが、
実際に結果を手放すって本当に難しいです。



私がこれまでも、これからも大切にしていきたいことは、
すごくシンプルなことです。


ただ私はその人の気持ちや想いに触れ、
その人がどんな自分でいたいのかを見つけて、
それを写真でフィードバックしたいと思っています。


人が活き活きと話している時の、その表情が好きだし、
その人がどんな人生を生きてきて、そして生きていくんだろう?と思い、
その人の感じ方みたいなものについて、
耳を澄ませるのが好きです。


その人を一緒に探険していくことにワクワクします。


私は何も話さずに本当にいいと思える写真を撮ることができません。
言葉の数は人によって違いますが、
話をして、そして、触れることができた人は、
自然と撮影が終わった後、笑顔になっていて、
キラキラしています。


うまく言葉で表現することができませんが、
たぶん、そこにはその人と私が共有できた時間があります。


そして、その人の魅力の余韻みたいなものが私の中にずっと残っています。


こういうことすべてがすごく好きで、
一生かけてこれをやりたいと思っています。


ローレフォトとか、技術とか、特別なものとか、
そういう技みたいなことを突き詰めたいわけでなく、


そんなすごくシンプルなことなんです。



でも、好奇心旺盛なので、色々盛り込みたいってつい思ってしまいます。
色んな世界の新しい価値観、沢山のヒントに出会ったので、
せっかくならそれを自分の活動に取り入れたい、
もっと感動を作りたい、
そしてよく悩んでいます。今も答えがわからず悶々としています。


依存心が強い私は、今日もどこかにヒントはないかと、
本屋さんに行きましたが、
テクニカル的なことではないと気づき、
伸びそうになった手をやっとひっこめました。



今、私が求めているのはテクニックではない、
自分の気持ちが本当に求めていることを、具体的にちゃんと進めることです。



これまで大阪でずっと一人で活動をしてきました。
東京に来て、びっくりするくらいの素敵な人たちに出会えたので、
そして、自分も飛べるかも!!という気分になったのに、
まだ何もできていない自分がここにいます。



インプットだけでなく、ちゃんとアウトプットがしたいです。








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