私がここに来たのは、撮影をきっかけに前を向いて歩いていく
女性たちの変化を見て確信したからです。
例えば、視力をほとんど失った女性が、
ローレフォトをきっかけに活き活きと、
全国を自分の足で巡るという大きな挑戦を志したのです。
もちろん写真で視力が戻ったわけではないです。
ただ、ずっと寝たきりだった状態から、
夢を持ってリハビリをするまでに変化したのです。
撮影から2年後、彼女はこれから全国を巡った後、
もう一度写真を撮りに来るとおっしゃっています。
他にも、心が折れて外に出ることがやっとの状態の、
ご自身で今の自分がどん底とおっしゃっていた女性が、
撮影をきっかけに、少しずつ前を向いて歩き、
次は就職活動用の写真を撮りに来られるまでになりました。
色んなことをやってみたけれど、
どうしてもうまくいかない、
その問題と直接関係することのない
自分の写真作品を作るということが、
前に進んだり、生きる支えになれることがあります。
モノより何より、
本人にとって大切なのは、アイデンティティーとしての
自分の写真だと思います。
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