大道芸人、というとどんな人を思い浮かべますか?
特定の芸をするのが得意な人、
芸を磨き誰にもできない技を極めるのが好きな人、
というイメージを私は持っていました。
でも、今日出会った方はいろいろなジャンルができる人で、
同じ芸ができる人なら何百人といる(とおっしゃっていた)けれど、
そこにその人にしか思いつかないようなアイデアをプラスしたり、
目の前の人に合う芸の引出しを、持つ人でした。
常に色んなアイデアを考えていて、
その中から1~2割を実際に取り入れているのだそうです。
目の前の人をなんとか喜ばせたい、
なんとか楽しい気持ちになってほしい。
それを考え続けて、20年。
芸だけでなく、場所や人に応じて、
流す音楽、音量、道具に至るまで、その時の相手に合わせて細かく考えます。
そのためのことを常に考えていて、
例えば、喫茶店で何気なく流れた音楽でも、
気になるものは聞いてメモして帰られるそうです。
話をされるその人の表情は真剣そのものでした。
本当に人を楽しませる遊びを、本気で考える。
その姿勢がすごく素敵でした。
今日私が撮影前に膨らませたイメージは、
思いっきり笑顔で、いかにも面白おかしそうな感じより、
じっくり考えて、優しく場の空気を読む、その人でした。
ショーをしている時は、常にお客さんの表情を見ているそうです。
それによって、次にすることを考えながら、
相手に寄り添っているんだと思います。
すごい優しさに満ちていると感じました。
写真を選ぶとき私は、お客さんの意見を尊重します。
でも、聞かれたら私の考えを伝えます。
相談されたので、撮影前にお話ししていたイメージとぴったりの、
その人の優しい表情を選びました。
きっとその人のショーはアイデアと工夫と、
それを見る人たちの笑顔に満ちているんだろうなー。
いつか、芸をするその人に会いに行こう。
http://atorietorako.com/
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